二番町

(鉾留)桐  (本座)千枚分銅
(唐垣地幕)緋羅紗剣梅鉢紋本金糸刺繍
(囃子)還城楽

-車輪の特徴-
車輪は四重台八の大型二輪で直径2050mm、厚さは外廻りで125mm、材質は欅材、車輪の外周に幅45mm、厚さ15mmの二枚の鉄輪が嵌めこまれ、突き出し部分に直径280mm、高さ270mmの独鈷が取り付けられている。
(以下、平成28年4月追記)
高岡御車山七基の内、他の六基がすべて四輪であるのに対し、二番町の山車だけが二輪です。そしてその金工品は御車山の中でも白眉と言われております。
後陽成天皇の聚楽第行幸図に描かれている牛車の形状はまさしく二番町の地山のルーツであり、鉾留には豊臣家の家紋「桐」を用い、鳥居の額「宝庫」は「豊公(ほうこう)」を連想させ、本座の千枚分銅は秀吉の財力の大きさを象徴しています。
二番町の伝承によれば、前田利長から拝領した御車山の車輪は1609年から現在に至るまで原型に近いまま継承しており、昭和20年の終戦間際には高岡にも米軍の爆撃があるという風評が広がり、二番町の有志は車輪を火災から守るため、庄川の河原に避難させたとのことです。
平成23年、老朽化にともない約120年ぶりに金具や装飾品はそのままで車輪の復元修理を行いました。