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平成27年 3月 7日
御車山会館の初展示を終えて   通町自治会長 米原俊孝
 御車山会館の開館にあたり、4か月ごとの展示は巡行順で「通町(とおりまち)」が先ず、開館式の日から8月末まで展示した。

蔵出し・組み立て
本座・布袋和尚、相座・回転遊びの唐子5体の組み立て、花傘、高欄の取り付けなど御車山の組み立ては会館の中で行う。勝手の違いにやや戸惑いながら組み立てを完了、開館式当日を迎えた。
入 魂 式
 5月の祭は、御車山・人形を依り代として降臨した神々の巡行である。御車山祭は先ず神官により修祓して降臨を仰ぎ魂を入れ、神事を行うことである。
 開館式当日は、式典に先立ち、通町山委員は麻の裃・袴を着用、御車山の前に整列し、高岡關野神社・酒井禰宜によるお祓いを受け修祓を行う。これにより本座・相座には魂(神)が入り 頭巾を取ることとなる。

 式典のご来賓各位が帰られた後、再び山委員が集まり、酒井禰宜のお祓いを受けた。これで「魂を抜き、単なる展示物として」4か月間来館の皆さんにお見せすることとなる。入魂式と夕方の儀式には、楽人の皆さんも狩衣の正装で雅楽越天楽を演奏してもらった。
 こうして、神事の面も大切にしながら初めての4か月間の展示を終えた。

北陸新幹線開通・ユネスコ無形文化遺産登録
 林昌男館長はじめ会館の皆さんのご努力、そして数多くの方々の応援を得て、北陸新幹線開通の効果も相俟って、会館の入場者数は順調に伸びているとのことで誇らしく思う。青空のもとで観てもらうのが最上と考えるが、会館のガラスの囲いに包まれた御車山には、これまでの美しさとは別のものを感じた。多くの方々に観ていただきたい。また、ユネスコの無形文化遺産登録も無事成就すればと願うものである。
(写真撮影:高田裕平氏)